話のつじつまは合うけれど……
海外ドラマ「12モンキーズ」第11話「明かされる真実」の感想です。
……理想と現実の間にギャップを感じた、というのが正直なところ。
12モンキーズのドラマ版のストーリーを、頭の中で考えたときは、けっして悪くないものだと思います。
実際に映像にしたとき、ちょっと考えていたものとズレたんじゃないか、そんな気がしました。
日本で視聴のできる海外ドラマは、アメリカやその他ですでに人気が高い作品が多いと思います。
なので安心して視聴できるはずです。
つまり、面白いことが前提なわけです。
12モンキーズは、ちょっと先走った感があるのかなと。
本国では、シーズン2の放送も決まっているようですが……。
日本については研究不足
12モンキーズの11話の前半はとても分かりづらいです。
そして描かれる日本はとてもチープです。
日本語も出てきますがたどたどしい。
キル・ビルへのオマージュみたいな場面もありますが、昇華できてないです。
……邪推かも知れませんが、12モンキーズの舞台設定を考えた人は、日本という国のことをキル・ビルみたいな映画を見て分かった気になっていたんじゃないかと思いました。
キル・ビルはもともとパロディ的な部分もあって根底には敬意も感じることができるんですが、12モンキーズの日本観は上っ面だけを描いたような感じ。
パロディでもないし、リスペクトも感じません。
もちろん、リアルでもありません。
教養が平均以下の外国人が、適当に考えた日本、という印象でした。
そもそも日本を舞台にする必要があったのか疑問です。
日本を登場させるということは、人気取りというか、配慮というか、リップサービスみたいなものが根底にあるのではないかと思うんですけど、それにしては描き方がおざなり過ぎ。
ここも理想と現実の差があったのかなと。
ま、物語の大筋とは関係がないから揚げ足を取るような真似はここらでやめておきます。
けっこうトンデモなので、逆に面白いかもしれませんけど。
物語の後半は、相変わらず分かりづらい部分もあるけれども、いちおうの謎解きというか、シーズン1の中盤まで、コールやキャシーがウイルスに近づく度に邪魔がはいっていた謎が解明します。
そろそろシーズン1の結末になるので、どんな着地点を見せてくれるのか期待したいところです。
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