海外ドラマ「12モンキーズ」第3話の感想です。
1話は面白かったです。
パイロット版というか、1話は掴みなので、力が入っているのだと思います。
ただ、タイムパラドックスの、時計の傷は良いとして、その時計を同時に存在させ、そして触れあわせると、時空の歪みのような、なにか訳の分からない現象が起こるのは、ちょっと表現が危うい気はしました。
安易な方法に逃げている……かなと。
あれを許すと、危機が危機ではなくなります。
危機が迫れば、あの方法で切り抜ければいいことになるので。
2話は1話より面白さは落ちたと感じて、3話で盛り返すかと期待したけど……。
映画版「12モンキーズ」が傑作なので、今回のドラマ版に対する期待が大きすぎたのかもしれません。
些細な点ですが、以下の2つは個人的に気になったところです。
●ライリーが知り合ったばかりの医師とメイクラブ。
●ライリーが射撃の練習で、木に向かって銃弾を撃ち込む。
上記の2つは、物語の大筋には関係ありません。
補足すると、メイクラブは、ヒロインなので、もうちょっと貞操観念があったほうが個人的には好ましいです。
ま、孤独を表したかった、ということなのかもしれません。
誘拐事件のあと、彼女は致死性ウイルスの蔓延による世界滅亡を口にするようになって、周りから変な目で見られていましたから。
木に向かって銃を撃つのは、木も生きているわけで、新井素子さんのSF小説「グリーンレクイエム」じゃないけど、木の視点に考えるとひどい話です。
空き缶とかのほうが良かったと思います。
銃弾が逸れて仕方なく木に当たる、というのなら不可抗力ですが、最初から狙っているので……。
2話に引き続いて、謎の爺さんが出てきますが、3話でもその正体がよく分かりません。
2014年は太陽フレアの影響で云々、というのも何かの伏線かもしれませんが、これも危うい表現と思いました。
ノリが90年代のSFのような……。
ここから盛り上がることを期待しましょう(たぶん無理)。
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