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漫画版「パトレイバー」感想

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 ▲機動警察パトレイバー

 漫画版のパトレイバーを読みました。
 生涯を通して読み直した回数は忘れましたが(たぶん5~6回)、実は1年ほど前にも全巻を読み返しました。
 そのときの感想は「……こんなにくだらない、つまらない漫画だったか?」というものです。
 それで、最近何気なくもう一度読み返してみたら……今度は思った以上に面白く感じました。
 多少、幼稚というか(元々少年漫画なので仕方がないです)、解せない部分はあるにせよ、1年前に読み直したときよりもずいぶんと面白く感じました。

 ▲劇場版パトレイバー

 期待値の関係かもしれません。
 子供の頃はパトレイバーが大好きで、漫画も読んだし、テレビ放送も観てたし、OVA版もレンタルした経験があります。
 劇場版も1と2は何度も視聴しています。3は、一応観たことはありますが、ちょっと好みではなかったです。ミニパトも観ました。

 小説版も1巻から5巻まで読みました。
 デジタル写真集だったと思いますが「eyes」も買いました。

 ▲eyes

「eyes」には確か未発表や単行本化されていない短編小説が収録されていたはずです。
「Cut short! ~野明が髪を切った理由〈わけ〉」~初出:「月刊アニメディア」90年9月号・別冊付録「からだのひみつ」(学習研究社)
「雨の日に来たゴマ ACT.1」 初出:「月刊ドラゴンマガジン」90年6月号(富士見書房)
「ボイス」 未発表作品 横手美智子

 中でも「ボイス」はお気に入りです。
 第二小隊の改変後のことが描かれています。
 久しぶりにみんなで、埋め立て地近くの屋台に集まってお酒でも……という内容です。大したことのない話だけど、ゆく川の流れは絶えずして……的な、哲学的な側面もあったりする、短編ながら中身の濃いストーリーです。

 そんな感じでどっぷりとパトレイバーにハマっていたわけですが、だからこそパイレイバーは面白いという先入観? が、強烈に植え付けられていたのだと思います。
 過度な期待といってもいいです。
 キャラも個性的だし、面白い物語でもあるし、対となるシャフトの内海課長も魅力ある敵役です。

 しかし、なにせパトレイバーは1980年代後半に発表された作品です。古すぎます(女性の太ももをモチーフにしたシャフトのロゴは今だとあり得ません)。
 2020年になろうかという今、読み返すと、やはり色々とつたない部分も目立つようです。

 1年前に読み返したときに思ったのは、遊馬の考え方や言動が幼稚すぎ。
 野明も同じです(遊馬よりもまだマシ)。
 遊馬は、大手の重機メーカーの子供でありながら警察官になるのも変です(小説だと、そこら辺が上手に語られます)。

 とにかく遊馬が好きになれなかったです。
 昔は、もちろん好きなキャラの1人でした。
 自分の年齢の変遷のせいかもしれません。
 かつてパトレイバーと触れていた頃は子供でした。
 その頃は遊馬は当然年上です。
 しかし、いつしかその遊馬の年齢と同年代になり、そして飛び越えて、気がつけば後藤隊長の年齢になりました。
 遊馬や野明を幼稚と思ってしまうのも無理からぬことかもしれません。

 直近で読み返したときは「遊馬と野明は幼稚である」という覚悟ができていたから、そこそこ面白く読めたのだと思います。

 後藤隊長のイメージは、昔も今もそんなに変わりません。
 冷たくもあり、温かさもあり、部下とは適度に距離をおいて、締めるときは締める、という、いわゆる、酸いも甘いも知り尽くした大人というイメージ。
 この人のおかげでパトレイバーという物語が重厚になっていると感じます。

 昔は遊馬や野明に感情移入していたし、彼らの視点で物語を見ていました。今は、後藤隊長の視点でストーリーを追ってしまいます。

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