パソコンのストレージ
パソコンにおけるストレージとは、記憶装置のことをさします。
HDD、SSD、eMMCの3タイプが主に使われます。
※USBメモリなどもストレージの一種です。
読み方はHDDは「エイチディーディー」「ハードディスクドライブ」、単純に「ハードディスク」とだけいう場合もあります。
SSDは「エスエスディー」が一般的です。
SSDは「ソリッドステートドライブ」の略ですが「ソリッドステートドライブが~」とは、まず言いません(もしSSDのことをソリッドステートドライブ~という人がいたら嫌な奴だと思います)。
eMMCは「イーエムエムシー」といいます。
「エンベッデッドマルチメディアカード」の略となります。
ストレージのお勧めはSSDだけど……
内蔵ストレージでお勧めはSSDですが、SSDは価格が高く、容量は少ないです。
HDDは価格が安く、容量も多く、一見SSDよりも利点が多いように見えますが、読み込みの速度が遅い(SSDに比べると)です。
SSDを搭載したパソコンは、電源投入から実際にパソコンが使えるようになるまで数十秒ですが、HDDの場合は、数分かかる場合もあります。
HDDはディスクが回転しているので、音も発生し、熱や振動にあまり強くありません。
SSDはほぼ無音で、振動にも強いです。
消費電力はSSDのほうが少ないです。
ほか、SSDは書き込み回数の上限が決まっており、データを頻繁に書き込んだ場合は寿命が短くなります。一般的な使い方では、それほど気にする必要はないようです。
価格 | 容量 | 電力 | 速度 | 寿命 | |
HDD | 安価 | 多い | ―― | 遅い | ―― |
SSD | 高価 | 少ない | 省電力 | 速い | 長い |
eMMC | ―― | 少ない | 省電力 | 遅い | ―― |
寿命については、個体差や使い方によるところが大きいです。
最新のSSDなら、寿命については気にしなくていいと思います。
使い方にもよりますが、10年程度なら問題ないかもしれません。
電子部品なので、絶対に10年保つとは断言はできませんが。
HDDの寿命は、使い方にもよりますが、5年前後とみていいのではないでしょうか。
10年保つHDDもありますし、1年半で駄目になることもあり得ます。
HDDの場合、私は、使用開始から5年が経てば、機器の入れ替えを考えます。
eMMCはSSDの親戚?
eMMCは、製品の構造的にはSSDに近いですが、性能はHDD寄りになります。
eMMCは主に格安パソコンに搭載されています。
タブレットPCも、eMMCが使われていることが多いです。
eMMCは、製品の構造的にはSSDに近いので、SSDの親戚と思われがちですが、実際の性能はSSDに劣ります。
速度的には、HDDに近いです。
総合的に考えて、ストレージは何がいいか
パソコンは、SSD搭載機を選びたいところですが、SSDはHDDに比べて容量が少ないという欠点があります。
サブPCの場合だと、ストレージの容量は少なくても問題はありませんが、もしメイン機がSSD搭載機の場合は、別途外付けHDDを用意したほうがいいと思います。
ストレージの容量ですが、最低でも500GBは欲しいところです。
容量は多くて困ることはありませんがとりあえずは1~2TB(1000~2000GB)あれば当面は不足はないはずです。
SSDの価格は年々下がってきているので、いずれはSSD搭載機でありながら1TB程度の容量をもつノートパソコンも発売されるのも時間の問題と思います。
※この記事は別ブログからの転載です。