eMMCはSSDの親戚?
パソコンのストレージの種類で代表的なものはHDDとSSD、そしてeMMCです。
eMMCはフラッシュメモリで、そこだけみるとSSDの親戚、SSDに近いストレージと思いがちですが、体感的な速度、使用感はHDDに近いです。
eMMCも種類は様々ありますし、今後はSSD並に速いeMMCも出てくるかもしれません。
eMMCの性能は、SSDに比べると低いです。
衝撃や振動に強いのはSSDと一緒ですが、その他の性能はHDD寄りです。
SSDとeMMC、どれぐらい異なるのか、ベンチマークの数値で確認してみます。
▲Inspiron11 3000 CeleronモデルのeMMCです。容量は32GB。
▲こちらはInspiron11 3000 PentiumモデルのSSD。容量は128GBとなります。メーカーは東芝でした。
数値の見方ですが、左側が読み込み速度、右側が書き込み速度になります。
注目すべきは、左側の上の数字、読み込み速度です。ここの数値を見れば、読み込み速度の性能が分かるので、ここを基準に考える場合が多いようです。
一般的に「速い」といわれるパソコンは、CPU性能も重要ですが、ストレージの読み込みの速さも関係するようです。
最良なのはバランスがとれていることで、CPUの性能が高く、ストレージの性能も高い、RAMも余裕があるパソコンは、キビキビと動きます。
どれかひとつ欠けると、そこが足を引っ張って、動作が遅くなる場合があります。
パソコンでの作業は様々ですから、その作業がCPUパワーを使うのか、データ量が多いのか(RAM)、読み出すファイルが多ければストレージ、というようにケースによって変わるので、難しいところではあります。
ちなみに、HDDの読み込み速度は、100~200(MB/s)ぐらいです。
上記テストしたeMMCの読み込み速度は146(MB/s)なので、ほぼHDDと同じといえそうです。
結論としては、eMMCの性能は現状、SDDよりもHDDに近い。
SSDやeMMCは衝撃に強いので、持ち運びを頻繁に行うノートパソコンに適しています。ただ、容量当たりの単価が高価です。
容量はHDDのほうが多いです。
※この記事は別ブログからの転載です。