2018年10月、札幌市中央区の札幌市民交流プラザで、陸上自衛隊の隊員21人が、小銃をもったままエスカレーターに乗ったそうで、市民から苦情が入ったそうです。
隊員は「北部方面隊創隊66周年記念行事音楽まつり」のリハーサルのため同施設を訪れていたとのこと。
さて、話をきいて、意識の違い……というものを感じました。
自衛官にとって小銃は、なんら特別なものではなくて、商売道具のようなものです。大工さんにとってのトンカチ、調理師にとっての包丁のようなもの。
自衛官にとって小銃は単なる道具に過ぎません。
しかも、この場合は、銃弾は装填されていません。
けれども民間人からしたら、眉をひそめたくなる光景だったのは理解できます。
民間の人は、銃を特別視する傾向にあると思います。
苦情の件について、理解できなくもないですが、弾の入ってない銃なんて鉄の塊です。
個人的には、自衛官が銃を持っていることになんら違和感はありません。
訳の分からない私服の人間が小銃を持っていたら怖いですけど。
銃にまつわる事件がもう一つ。
同じく2018年10月、山陽新幹線の車内に拳銃を持った人がいると通報があり、警察が調べたところ、同車両には大阪府警の私服警官が乗車していたそうで、その私服警官を不審者と勘違いしたのではないかとのこと。
大阪府警の私服警官なので、偏見かもしれませんが、人相が悪かったんだろうと予想します。
通報した人は全く悪くないし、当然のことだと思います。
JR側も、警察に通報して、警察も実際に不審者がいないかどうか調べたということで、いろいろとシステムが正常に機能しているなと思った事件ではあります。
もし問題があるとすれば……これは想像だし、半分冗談ですが、私服警官が、かっこいいだろ的な思考でちらりと拳銃を一般人に見せたのであれぱ良くないと思います(笑)
おそらくたまたま見えてしまったのだろうと思います。
上記の自衛隊の小銃と、警察官の拳銃。
同じようでいて、実は相当な違いがあります。
威力が云々ということではなく、自衛隊の小銃は、今回の記念行事などの際は、銃弾は装填しません。
基本的に、小銃と銃弾は、セットになっていません。
警察官の拳銃は、実弾は装填されているはずです。
確かに銃の携行を民間人に見破られるのは良くないですが、拳銃を所持した私服警官が新幹線に乗車するのは何千、何万回もあったことだと思うし、それが今回事件にまで発展したのは、悪いタイミングが重なったのだろうと思います。
少し情けないと思うのは……まずあり得ないことではありますが、北海道のその公共施設に、ライフルを持った暴漢が現れたとしても、自衛隊員は、応戦することは不可能です。
弾がないので。
その前に、法律的な問題も発生すると思います。
逆にいうと、新幹線に拳銃を持った暴漢が現れたら、警察官は応戦することが出来ます。
まあ自衛隊は、他国の軍隊に対してのカウンターなので、仕方のないことではありますが。