絵を描くこととパソコンの性能
絵は、クリップスタジオペイント(EX)というペイントソフトを使って描いています。
下書きからペン入れ、着色までフルデジタルです。
PROとEXの違いは、ざっくりというと、EXはページ管理ができて、漫画に向いています。
PROはページ管理ができません。
最初はPROを購入して、あとからEXにバージョンアップすることも可能です。
値段は差分のみだから、損はしません。
クリップスタジオペイントは、動作の軽いソフトとは言えないと思います。
かといって激重というほどではないけど……
クリップスタジオペイントの動作環境は以下となります。
SSE2に対応したIntel、AMD製CPU
OpenGL 2.1に対応したGPU
2GB以上のメモリ必須 8GB以上推奨
動作環境だけをみると、かなり古いパソコンでも動きそうです。
SSE2に対応したCPUということであれば、なんとPentium4からOK。
Core 2 DuoやATOMにもSSE2は搭載されています。
2001年以降に製造されたパソコンであれば問題ないと思われます。
OSは少なくともWindows7以上。
Windows7が登場したのが2009年なので、その頃に発売されたパソコンであれば、特に問題なく動きそうです。
自分の使っているデスクトップパソコンのスペックは以下となります。
CPU Core i5 3570
メモリ 8GB(4×2)
ストレージ SSD 250GB + HDD 1TB
ビデオカード GeForce GTX 750
OS Windows10 HP 64bit
CPUは2012年に発売された、Core iシリーズの第3世代です。
当時の位置づけだと、ミドルハイぐらいです。
5年前のパソコンともいえますから、そんなに高性能というわけではないです。
この5年前のパソコンでクリップスタジオペイント、どれぐらい動くかというと――
絵を描くのには、なんの不便もありません。
サクサク動きます。
しかし、レイヤーを複数重ねた漫画原稿などを読み込むと、少し重いです(読み込みの時だけ)。
レイヤーをコピーして、ほかの原稿ファイルに貼り付けするときも重いです。
メモリの使用量をみると、6~7GBを推移していました。
メモリは8GBなのでメモリが足らないわけではありません。
CPUの使用率は3割前後で、こちらは相当余裕があります。
原稿の書き出しは少し時間がかかります。
一時的にメモリの使用量は8GBを越えることもあるようです(恐らく原稿のサイズによって変わる)。
ただ、書き出しはそう頻繁にする作業ではないから、イライラするほどではないです。
クリップスタジオペイントで漫画を制作する場合、パソコンの性能は高い方がいいけど、ハイスペックなパソコンだと宝の持ち腐れになると思います。
世代にもよりますが……i7は、まず必要ないはずです。
i3、i5で十分かと。
最近のCPUなら、Pentium系でも問題ないかもです(G系の)。
メモリは8GBあればほぼ足ります。
心配なら16GB用意すればまず足ります。
32GBは必要ないと思います。
ストレージは、可能ならSSDを用意したほうがいいです。
ビデオカードは、カラーのイラストや漫画を描く場合なら必須と思います。
モノクロ原稿なら、CPU内蔵グラフィックでも、十分かもしれません。
ビデオカードは最新のではなくて、一昔前のでもいいと思います。
ノートパソコンで絵を描ける?
ノートパソコンは注意が必要です。
モバイル用のCPUはデスクトップ用のCPUに比べると低性能です。
なのでノートパソコンなら、CPUはi7でもいいかもです。
それでもちょっと厳しいかもしれません。
趣味としてちょこちょこと絵を描く程度なら、ノートパソコンでも問題はないと思いますが、少し本格的にやるなら、ノートPCは避けた方がいいです。
値段が高いし低性能だし、廃熱の関係で壊れやすいです。
ノートパソコンの良いところは、消費電力が低いのと、省スペースで、持ち運びができるぐらい。
パソコンで絵を描くならデスクトップのほうが色々と都合がいいのでお勧めです。
ノートパソコンで絵が描けないわけではないですけど。
軽自動車でも高速は走れるし、1日に数百㎞移動することだって可能ですが、セダンのほうが色々と楽だし捗る、ということです。
近所のスーパーに買い物に行くなら軽自動車でも問題ないし、場合によっては自転車のほうが手軽なことだってあります。
絵を描く行為(程度にはよりますが)は、近所のスーパーに何か買いに行くほどに軽い行為ではないと思います。