貧困女子校生?
ここ最近、NHKの貧困女高生の件が炎上して話題になっていますが、思ったことを書いてみます。
貧困女子校生がNHKのねつ造だと批判する人、いやこれはねつ造じゃないと擁護する人、様々います。
確かに、くだんの女子高生は、お金持ちの家と比べると貧困なのだろうと思います。
生活に必要なものを買ってしまうと(たとえば、ワンピースの単行本だって、子どもにとっては必要なものかもしれない)、お金がなくなって、パソコンは買えないという事態になるのは理解できます。
今時家にパソコンがないのは問題だと思います。
友達のAちゃんは漫画も持ってるし、その他のものも持ってるし、パソコンも持ってる。
だけど私はパソコンを持ってない。だから貧困なんだ。
……ということなのかなあと思います。
番組は見てないので、詳細は分からないですが。
批判する根拠ですが、高価な画材やワンピースの漫画本をたくさん持っている。
高価なランチを食べて、同じ映画を映画館で何度も観て、1回700円のくじを何度も引いている。これのどこが貧困なんだ!
ということのようです。
これに対して擁護する側は、物を持っているからといってそれが裕福とは限らない。
確かに、食べるものに困るほどの貧困ではないけど、この女子校生は決してお金持ちとはいえない。
貧困には2種類あり「絶対的貧困」と「相対的貧困」
前者の「絶対的貧困」は、簡単に言うと「食べるものにも困る生活」
後者の「相対的貧困」は「所得の中央値の半分を下回っている人たちのこと」――平均より稼げてない人のことです。
「相対的貧困」の層は、目先のものにお金をつかってしまい、結果困窮する場合が多いようです。
確かにあの女子校生は「相対的貧困」なのだと思います。
ねつ造は言い過ぎかもしれないけど、誤解を与える表現ではあります。
「貧困女子校生」というと、毎日の食べるものにも困って、制服には穴が空いて、なんて想像してしまうので。
目先のものにお金を使ってしまう点
少し話は変わりますが、たとえばスーパーで売っている商品があるとします。
Aは4つ入りで1000円とします。
隣には別のメーカーのBがあり、そちらは6つ入りで、1200円です。
ほぼ同じような品質だとして、どちらを買うか。
お金がない人は、値段だけを見て1000円の商品を買うのだと思います。
単価にするとAは250円。
Bは200円となります。
品質的にはAのほうが良いのかもしれません。
全く同じ製品で、値段だけ違うことはないでしょうから。
スーパーで売られている商品を精査したわけではないから、あくまで、自分の個人的な感想ですが、大手メーカーは、Bの場合が多いです。
分量が多くて、値段もそれなり。
あまり聞いたことのないメーカーは、内容量が少なくて、総合的には安いけど、単価にすると高くなる場合が多いように思えます。
内容が1つ2つなら分かりやすいけど、これがグラムになると計算が面倒です。
粉チーズとかは、ありがちです。
大手のメーカーは高いけどたっぷり入っています。
あまり有名ではないメーカーは安い。
けど、分量が少なくて、単価は高くなります。
Aを買おうがBを買おうがそれほど大きな差ではないけど、年間を通せば、無視できない差になったりするかもしれません。
あと、話は戻りますが、消費が1日1個とすれば、Aは4日で、Bは6日でなくなりますが、この違いも大きいと思います。
自分は、こういうのはある種の詐欺だと思います。合法的な詐欺。
「相対的貧困」の人は、お金がないからAを買う。
結果、更に困窮することになったりするかもしれません。
貧困女子校生に話を戻すと、高価な画材を買うなら、パソコンを買ってデジタルで描くべきと思いました。
初期投資はパソコンのほうが高くなるけど、ランニングコストは安価です。
モノクロ漫画を書く場合、トーンはほぼ必須ですが、アナログの場合は一通り揃えないといけないけど「クリップスタジオ」であれば、ソフトの中に入っているので、いくらトーンを使っても、料金はかかりません。
なので、絵を描く場合、長い目でみれば、最初にパソコンを買って、ペンタブと「クリップスタジオ」(saiとかPhotoshopでもいいけど)を揃えたら、あとはあまりお金はかからないです。
どうせデジタルに移行するのなら、アナログの画材にお金をかけるのは長い目で見ればもったいないです。
アナログで絵を描いた時間も、経験値にはなりますから、全くの無駄とまではいえませんが。