聴覚障害者の予約を拒否する飲食店
兵庫県にある飲食店が、聴覚障害者の団体(7名)の予約を受け付けなかったそうです。
手話のできるスタッフがおらず、筆談での対応もしていないとのこと。
突然、お昼時とか夕方とかのラッシュ時に、こちらは言葉が話せないし言葉も聞こえないけど、7名よろしく! という感じなら、断られても仕方がないと思います。
けどこの場合は、あらかじめ予約をしているわけで、断られるのは解せないです。
筆談に対応していないのも変です。
字ぐらい書けるはずです。
お店のマニュアルにない、ということなのかもしれません。
けど、聴覚障害者の団体は断って良い、というマニュアルがあるとは思えないです。
同じく、筆談には対応しない、というマニュアルがあるとも思えないです。
かつて飲食店で働いていました。
振り返ってみたら、1度だけ、言葉の不明瞭なお客がいました。
電話で予約を受けたのですが、病気なのか、もしくは聴覚障害があるのか、口にものが挟まっているような話し方でした。
けど、言葉の意味は理解できました。
10名で、コース料理を予約したい。
うちのお店は一応、最低価格がひとり3000円でした。
けど、裏メニューで、2500円のコースもあります。
プラス飲み放題が2時間980円。
その説明をしたんですが「全部込み込みで2000円でお願いします」と言われました。
通常は、飲み放題、つまりフリードリンクをつけたコース料理は、3480円します。
それを2000円にしろ、というわけです。
この場合は、コース料理の品数を減らす、ということで対応可能です。
さすがに、料理はそのままで値段だけ下げることはできません。
店長に相談します、ということで電話を替わりました。
それで、結局のところ、いくらか料理を減らして、値段を安くすることになりました。
そんな経験を踏まえて、今回の滋賀の飲食店をことを考えると……予約を断るのは、やはりあり得ないです。
FAXで予約しているのに、それを断るのは差別といわれても仕方がないと思います。
繰り返しになりますが、もし、飲食店のラッシュ時で、突然予約もなしに7名入りたいと言って断られたのなら仕方がないです。
それは聴覚障害者とは関係がない話です。