ポケモンGOとグラノヴェッター
色々と話題に事欠かないポケモンGOですが、このゲームがなぜこんなに流行るのか、グラノヴェッターの閾値の考え方で説明ができます。
グラノヴェッターは、群衆が暴動にいたる仮定についての話で知られています。
今回は暴動は流行に置き換えています。
Aという町の広場に、学費の値上がりに抗議するために学生が集まっています。
その中に、扇動者が1人います。
扇動者が石を投げます。
それにつられて、2人目も石を投げる。
3人目の人物は、ほかの2人が石を投げているなら自分も加わる。
4人目5人目……と続いて、あっという間に学生たちは暴徒と化しました。
別の場所、B町にしております。
こちらも、学費の値上がりに抗議するために学生たちが集まっています。
同じく、扇動者がいます。
扇動者が行動を起こす。
2人目が石を投げる。そして3人目と続く。
しかし、4人目に続く人物がB町にはいません。
するとどうなるか。
鎖がこの時点で断ち切られるわけです。
A町では、学生は暴徒と化して、町はめちゃくちゃです。
B町は、わずか3人の学生が石を投げて抗議しているだけです。
結果に、とても大きな差が生まれました。
A町とB町では、わずかな違いしかないけど、結果は大違いになったのです。
ポケモンGOがこれだけ流行ったのは、連鎖が続いた結果だと思います。
とは言っても――ある事象が起こった後に、その理由を後付けするのは簡単なので、上記の説明も、多少は無理矢理感はあります。
つまり、流行った理由は「よく分からない」というのが真相だと思います。
けど「わからない」って言われる気持ちが悪いです。
無理矢理でもいいから理由を付けると、安心できます。
流行った後に考えると「流行って当たり前」と思えるから不思議です。
こういうのって、狙って出せるものではありません。
なにかが流行るというのはどういう現象か
何かがブームになった場合、他の人がやっているからとりあえずやってみる、という人たちが出てきます。
本のベストセラーでもそうですが、普段は本を読まない人がつい買ってしまう。
だからベストセラーになります。
ポケモンGOも同じで、普段ゲームをやってない人までポケモンGOをプレイしている可能性は高いです。
ま、ほかのスマホアプリの起動時間が激減したデータもあるので、この考えは間違っている可能性はありますが。
ポケモンGOに限った話じゃないけど、何かが話題になると、すぐにそれに飛びつく人っています。
自分も、確かにそういう部分はありす。
たとえば、テレビドラマを見ていると、美味しそうなラーメンが出てきた。
そうするとやっぱりラーメンが食べたくなります。
「ルパン三世 カリオストロの城」を見たら、ミートボール入りのスパゲティを食べたくなるし、赤いきつねを買ったりします。
自分も一応インストールはしたんですけど普段GPSを切ってるから、正常に動作しませんでした。
ブームが下火になったぐらいにプレイしてみようと考えています。
いまの時期(ポケモンGOの流行時)に屋外で、スマホを持ってウロウロしているのはなんか恥ずかしいです。