自転車vs歩行者
自転車に乗っている人が、夜道歩くサラリーマンはライトを使え、と主張している件(グーグルで検索)ですが、視点が主観に行きすぎと感じました。
確かに夜間は、サラリーマンのスーツ姿はグレーとか紺とかブルーとか、暗い色が多いから暗がりに溶け込んでしまいます。
自分も、かつてバイク通勤をしていたとき、夜間は何度かハッとした経験があります。
そのときに自分は何を思ったか? ライト(もしくは蛍光バンドとか)つけろよ、危ないじゃないか……なんて思ったことは一度もありません。
裏道などで、端を歩かない、中央寄りを歩いている人に対しては、サラリーマンとか関係なく、邪魔! と思いますが、だからといってライトを付けろとは思わないです。
こういう自転車乗りがいて……とか、こういう歩行者がいて……などと言うのは、個人的な意見になるので、どうも説得力に欠けます。
人間、色々な考え方があるので、ある人の意見が正しいとは限りません。
ただそういうのを認めると、収拾がつかなくなるから、法律というものがあるのは理解しているけど、法律だって、全てが絶対的に正しいとは限りません。
サラリーマン側の視点で考えれば、朝出勤して、夜、日が落ちてからクタクタになって帰っているとき、周りに配慮して鞄からライトを取り出して……というのは、あり得ないと思います。
ライト(もしくは蛍光バンド)って、日中はその間、ずっと鞄の中に入っているわけです。
帰宅の時、徒歩の時間がどれぐらいか分かりませんが、15分とか20分とかのためだけに、鞄のなかにわざわざライトを入れておくのは現実的ではないです。
夜間のためにライトを鞄に常備しているサラリーマンが存在したら、それはそれでしっかりした人だな、とは思います。
蛍光バンドとか、ライトとかを使っている歩行者は、ごくわずかしか存在しないと思います。
大体、走っている人、ウォーキングの人、犬の散歩中の人……は持っている確率は高いかもしれません。
スーツ姿で、ライトを持っているとか蛍光バンドをしている人は見かけた経験がありません。
件の主張ですが、自転車を自動車に変えると、とんでもなく横暴になります。
自転車も車両なわけで、その意味では、賛否が分かれるのはナンセンスです。
気をつけるのは車両側なのは明白です。
自己防衛という観点からすれば、歩行者がライトや蛍光バンドを使って自分を目立たせるのは、良いことだと思います。もし事故が起これば、痛い思いをするのは歩行者側なのは確か。
責任は自転車側にある点は変わりませんけど。
まあけど、この意見は、自分の主観に基づいているな、と感じた一件でした。
自分を中心にものを考えてるから、視点がズレています。
あくまで自分からの視点だから、ズレている部分に気づけない。
ズレているから、物事が正しく見えていない。
若い人にありがちです。
とは言っても、年取ってても、こういう考え方をする人はいます。
人の振り見て我が振り直せ、ということで、自分も気をつけたいと思います。
自分の主観に基づく、自分の視点での考えというのは、非常に楽です。気持ちいいです。
極端だけど、殺人を犯した者が、自分は悪くない、悪いのは他者(または社会)だ、と主張するのと通じるところがあると思います。
歩行者側の視点に立てば、ズレはある程度は修正されることになると思います。